2011年08月17日

たいにゃんの、眠っている処。

今、たいにゃんは
我が家から離れること車で一時間ほどの距離の生まれた市に居ます。

たいにゃんが旅立った翌日、わたしはぼんやりした頭で、たいにゃんを預かってくださるところを探しました。
実は我が家のあたり、「ど」の字がつくほどの田舎で犬猫さんを葬る場所に不自由はしません。
我が家でも歴代のワンコやにゃんが眠っている(?)場所があります。
でも、私はどうしてもそこにたいにゃんを葬ることができませんでした。
山と畑の境のその場所には頻繁にいのししが現れ、地面を掘り返し、二年と経たずに置き石さえなくなってしまう場所。
「自然に返す」観点からすれば、こんな理想の場所はないのかも知れませんが、
たいにゃんの眠る場所が荒らされることが、どうしてもどうしても納得できなかったのです。
だから、少し前から、たいにゃんがお耳を病んだころから、たいにゃんは火葬して霊園に預けると決めていました。
ところが、いざ蓋を開けてみると、
ちょっと歩けば山に突き当たりペットの埋葬場所があちこちに手近にあるこの町には、ペットの火葬場も霊園もありませんでした。
だったらと希望した、北隣の町もやっぱり山の中のせいかなく、一番近くて南隣の市。
早速TELを入れたものの、何かがわたしの心に引っかかりました。
どこがどうと言うわけではないのですが、「なんとなく、ここにお願いするのいやだなぁ……」と、何故かそんな感じがしたのです。
その次に近いのは西隣の町の向こうの市か、南隣経由でなければいけない東の市。どちらも車で一時間の距離です。
北の市には年に数回は何かに付けて行く場所です。東の市はうるう年に一度行けばいいほどわたしにとってはご縁のない市。
どちらかを選べと言われたら、やっぱり事情や道のわかっている北の方がいい。
そんな感じで、少し遠いけど北の市の霊園にお願いすることにしました。
いずれわたしの足が遠のいても寂しくないように、共同埋葬でお願いしました。

埋葬が終わって数日後、はじめてお墓参りに行った帰り道、
なんとなく思ったんです。
たいにゃんは産まれた街に帰りたかったんじゃないかって。
ここに決めたのはわたしですが、
あの時「なにか。嫌だなぁ…… 」って思ったあの思考は、わたしのものじゃなくて、たいにゃんのものだったのではないのかって。

産まれて10日ほどでママから引き離してしまったたいにゃん。
本当はもっともっとママに甘えていたかったんだよね。
だから産まれた土地へ、ママのところに帰りたかったんじゃないのかなぁ……
って。


今、わたしはまだ、その市へ行くたびにたいにゃんのところに向かいます。
でもついこの間まで、何故かあんまり「たいにゃんが此処に眠っている」んだって、自覚ができないで居ました。
たいにゃんはまだ、家にいて。見えなくなってしまっただけで、いつもわたしの側にいて、今日もまたわたしの帰りを待っているんじゃないかって。
合同慰霊塔に手を合わせながら、「たいにゃんが待っているから早く帰らなきゃ」って、思っていたんです。
そして自宅の玄関を開けると、いつものように言ってました。
「ただいま、たいにゃん。いい子でお留守番してた? 」って。

ニックネーム とむ at 21:33| Comment(3) | たいにゃんのこと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする